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メイキング2・線画修正~線画のレイヤー化 [メイキング]

メイキング第2回、今回は線画修正~線画のレイヤー化です。

では続きからどうぞ~。
画像が多くて重いので、ご覧の際はご注意下さい。
1)線画修正1・レベル補正
スキャン直後
スキャンしたての画像は紙の影や細かいゴミが沢山入っていますので、修正して綺麗な線画にします。

まずはレベル補正を使って黒色を黒く、白色を白くします。
レベル補正
メニューバーの「イメージ」>「色調補正」>「レベル補正」(Shortcut Key:Ctrl+L)を選び、左にあるのスライダを右に、真ん中にあるのスライダを少し右に、右にあるのスライダを左に動かします。
そうすると、線の黒が黒く、紙の白が白くなるはずです。
スライダをどの程度動かすかなど、細かい調整はプレビューを確認しながら行って下さい。
レベル補正前後(画像クリックで拡大)

因みにこのレベル補正、は画像の中の一番暗い色を、は中間色を、は一番明るい色を表しています。
右下にある黒いスポイトで画像の中の色を拾うと一番暗い色を、グレイのスポイトで拾うと中間色を、白いスポイトで拾うと一番明るい色を指定することができます。
写真の、ある一定以上の諧調を一気に飛ばしたり潰したりしたい時に有効です。(…と、言葉で説明してもイメージしづらいと思うので、試してみて下さい^^;)

この補正は他にもトーンカーブや明るさ・コントラストなどでもできるのですが、個人的に線画修正に関してはレベル補正が一番使いやすいと思っています。


2)線画修正2・余白のゴミ取り
余白のゴミ
人物以外の余白の部分には、レベル補正で飛ばし切れなかった細かいゴミが残っています。
これを、選択範囲とクイックマスクを使って一斉に消します。

余白を選択
まずは、自動選択ツール(SK:W)で人物以外の余白を全て選択します。
この時、余白にある細かいゴミは選択されていないので(遠目では選択されているように見えますが、拡大して見ると選択されていないことが解ります)、このまま白で塗り潰したり消去しても意味がありません。
余白のゴミも一緒に選択するために、クイックマスクを利用します。

クイックマスクモードに突入
余白を選択したまま、ツールバーの下から2番目にある「クイックマスクモードで編集」(SK:Q)をクリックし、クイックマスクモードに突入します。

クイックマスクモードとは、選択範囲の編集ができる便利な機能です。
クイックマスクモードの時に色がついている所が選択されていない箇所になり、色が付いていない白い所が選択されている箇所になります。
ブラシの白で描けばその軌跡通りの選択範囲ができますし、黒で描けば選択範囲から取り除くことができます。グレーで描くと「ちょっとだけ選択された選択範囲」になります。
「白→選択範囲になる」「黒→選択範囲にならない」という概念なので、クイックマスクモードの中ではカラー(有彩色)は存在しません。
クイックマスクモード上で更に選択範囲を使うことができます。グラデーションやフィルタも使えます。

…と、やはり言葉で説明してもイメージしづらいと思うので^^;、とりあえず画面のどこか適当なところを選択→クイックマスクモードに突入→ブラシの白と黒で適当に描く→クイックマスクモード解除、をすれば、どういうものなのかが解ると思います。
クイックマスク

因みに、デフォルトではマスクされていない箇所の表示色は赤になっています。私は青に変更したので、上図ではデフォルトのままなら赤い箇所が青で表示されています。
表示色の変更の仕方は、クイックマスクモード時にチャンネルパレットに現れる「クイックマスク」チャンネルをダブルクリック→表示色を変更、でOKです。赤が多い絵の時には青にすると見やすいですよ。

話を戻します。
青い所を選択
自動選択ツール(SK:W)で、人物の青い所をクリックし、選択します。

選択範囲を反転、消去
メニューバーの「選択範囲」>「選択範囲を反転」(SK:Ctrl+Shift+I)を選び、背景色を白にした状態でDeleteキーを押して消去します。
これで余白のゴミも選択されるようになります。

クイックマスクモード解除
そのまま、ツールバー下から2番目の「画像描画モードで編集」(SK:Q)をクリックし、クイックマスクモードを解除します。
これで余白のゴミも一緒に選択されました。
ですが、このまま白で塗り潰してしまうと人物の線の淵も一緒に消してしまう恐れがあるので、人物の周りを少し避けます。

人物の周りを20px拡張
まず「選択範囲」>「選択範囲を反転」(SK:Ctrl+Shift+I)を選び、人物が選択された状態にします。
その後「選択範囲」>「選択範囲を変更」>「拡張」(SKは無いから:Alt+S→M→E)で20px拡張します。

選択範囲を反転して消去
「選択範囲」>「選択範囲を反転」(SK:Ctrl+Shift+I)で余白が選択された状態に戻し、背景色を白にした状態でDeleteキーを押して消去します。

ゴミが取れました
これで余白のゴミが一気に取れました。

手順が多いので時間が掛かるように思われるかもしれませんが、機械的な作業ですのでショートカットキーを使えば15秒程度で終わります。
余白選択 → Q → 人物選択 → Ctrl+Shift+I → Delete → Q → Ctrl+Shift+I → Alt+S・M・E・20・Enter → Ctrl+Shift+I → Delete です。


3)線画修正3・線の修正
ブラシツールで修正前後(画像クリックで拡大)
人物に掛かってしまった細かいゴミや、ペン入れの時にがたついてしまった線などは、ブラシツール(SK:B)で根気良く修正します。
オプションバーで「モード」>「通常」、「不透明度」>「100%」、流量>「100%」、ブラシプリセット(ブラシの形)はぼかしや特殊な設定の無い「ハード円ブラシ」に設定したブラシで、ひたすらちまちまと頑張ります。
髪の毛先などもシャープにします。
目尻のぼかしには強さを60%くらいに設定した指先ツール(SK:R)を使います。

ブラシツールでの修正時、描画色/背景色を黒/白に設定(SK:D)し、Xキーを押して背景色/描画色を入れ替えながら修正すると楽です。ブラシツール(SK:B)⇔消しゴムツール(SK:E)を行き来するのは面倒ですからね。
これはレイヤーが背景レイヤーだからできることです(一応通常レイヤーでもできますが、ちょっと手間が増えてしまいます)
この「Xキーで白黒を切り替えて修正」がやりたいので、いつも線画修正を背景レイヤーのままで行っています。

顔周りは特に重点的に修正し、その他の所は目立つゴミや線のがたつきなどを直す程度に留めます。
顔は勝負所なので力を入れますが、その他は拘り始めるとキリが無いのであっさり修正です。自分を泥沼にはめないための妥協も大切かなと思います。

4)線画修正4・デッサン修正
左右反転
続いてデッサン狂いを修正します。
「イメージ」>「画像の回転」>「水平方向に反転」で左右反転を繰り返し、デッサンのチェックを行います。
今回は鼻と口と眉毛の位置が可愛くなかったので、調整することにしました。

位置の調整
なげなわツール(SK:L)で鼻を囲い、移動ツール(SK:V もしくは Ctrl+十字キー)で位置を調整します。
角度や大きさも調整する際には、「イメージ」>「自由変形」(SK:Ctrl+T)を使用します。
自由変形を使う時、Shiftキーを押しながら四隅の□を動かすと縦横の比率を固定しながら拡大縮小、または45度ずつ回転することができます。Altキーを押しながら動かすと中心に向かって拡大縮小することができます。

移動や変形をする際、背景色が黒やグレイになっていると、選択範囲を移動させたことでできる穴もその色になってしまいます。背景色は必ず白にして移動させて下さい。
これは背景レイヤーの特徴です。

同じ要領で口の位置も調整しました。

眉毛の修正
眉毛は髪の線と交差していてややこしいので、消して描き直しました。

再び左右反転して、画面を元に戻します。
線画修正完了
これで線画の修正は完了です。
今回のデッサン修正は割とあっさりでしたが、絵によっては顔の中身や足を丸ごと描き直すといった大手術をすることもあります。


5)線画のレイヤー化
色塗りができるように、線以外の白い部分を透明にします。

背景レイヤーを通常レイヤーに
「背景レイヤーを」ダブルクリックすると「新規レイヤー」というウィンドウが出てくるので、レイヤー名を「主線」にしてOKをクリックします。
背景レイヤーが通常レイヤーに変換され、透明部分が扱えるようになりました。

選択範囲の読み込み
続いて、チャンネルパレットの「グレー」チャンネルを、チャンネルパレット下部左端にある点線○のアイコン「チャンネルを選択範囲として読み込む」にドラッグ&ドロップします。

白い部分を消去
すると画面の白い部分だけが読み込まれるので、Deleteキーを押して消去します。

端が白い
線の淵をよく見ると、ほんの数ピクセルだけ白い箇所が残ってしまっているので、黒く塗り潰します。
(上図ではわかりやすくするために下にグレイで塗りつぶしたレイヤーを敷いています)

透明ピクセルをロック
レイヤーの透明ピクセルをロック(SK:/)し、描画色を黒にした状態でAlt+Delete(画面全体を塗り潰すショートカットキー)で塗り潰します。

黒で塗りつぶし
これで白い箇所がなくなりました。

線画レイヤー化完了
線画レイヤーの完成です。


参考までに、線画の修正が終わった時点での原寸ファイルを置いておきます。
宜しければ、これを利用して線画レイヤー化や色塗りをしてみて下さい。
縦の長さが4107pxとドでかいです^^;
線画はこちら(241KB)


今回はここまでです。次回は色塗りのためのパーツ分けに入ります!

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